ERPCのSolana特化サーバー「SLV Metal」がRyzen 9構成で完売!その人気の秘密と次世代Web3インフラの展望

ERPCのSolana特化サーバー「SLV Metal」がRyzen 9構成で完売!その人気の秘密と次世代Web3インフラの展望

ブロックチェーン技術の中でも特に高速な処理が求められる「Solana(ソラナ)」のアプリケーションやテストネットバリデータに最適化された高性能サーバー「SLV Metal」のRyzen 9構成が、フランクフルトリージョンで完売しました。

このサーバーは、ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営するERPCによって提供されており、その高い性能と安定性から、多くのWeb3開発者やバリデータに支持されています。今回の完売を受け、ERPCはSolana特化サーバーの仕入れ強化をすでに開始しており、現在ウェイトリストでの受付を行っています。

ERPC Frankfurt SLV Metal 完売 Solana 特化サーバー 仕入れ強化

Solana(ソラナ)とは?Web3時代の基盤技術をAI初心者にもわかりやすく解説

Solanaは、高速なトランザクション処理と低い手数料を特徴とする、新しいブロックチェーンプラットフォームです。ブロックチェーンとは、暗号技術を使ってデータを記録し、ネットワーク上の多くのコンピューターで共有・管理する技術のこと。データの改ざんが非常に難しく、透明性が高いのが特徴です。

従来のブロックチェーンの中には、処理速度が遅いという課題を抱えるものもありました。しかしSolanaは、革新的な技術を用いることで、クレジットカードの処理速度に匹敵するほどの高速処理を実現しています。これにより、NFT(非代替性トークン)の発行やDeFi(分散型金融)アプリの運用など、様々なWeb3アプリケーションの基盤として注目を集めています。

Solanaネットワークの安定性とセキュリティを支えているのが「バリデータ」と呼ばれる存在です。バリデータは、取引の検証やブロックの生成を行うことで、ネットワークの健全な運用に貢献しています。

完売したSLV Metal(Ryzen 9構成)の詳細

今回完売したのは、SolanaアプリケーションやSolanaテストネットバリデータ用途に特化して最適化されたSLV MetalのRyzen 9構成です。このサーバーは、ERPCプラットフォームのプライベートネットワークを共有する専有のベアメタルサーバーとして提供されていました。

ベアメタルサーバーとは、仮想化されていない物理的なサーバーをまるごと専有して利用する形式を指します。これにより、OSやアプリケーションがハードウェアの性能を最大限に引き出すことができ、高いパフォーマンスを求める用途に最適です。

SLV Metalは、市場最高クロックのコンシューマ向けRyzenプロセッサを活用し、単一スレッド性能と応答性を最大化することで、コストパフォーマンスに優れた構成として継続的に高い評価を得てきました。

完売した具体的なラインナップは以下の通りです。

Solanaアプリやテストネット用途に最適化した専有ベアメタルサーバーの料金プラン

  • SLV Metal APP+(月額€298): AMD Ryzen 7950X(5.7GHz, 16 Cores)/ 128GB ECC DDR5 / 1TB NVMe SSD × 2 / 10Gbps × 2 / 100TB Traffic

  • SLV Metal APP++(月額€398): AMD Ryzen 9950X(5.7GHz, 16 Cores)/ 192GB ECC DDR5 / 1TB NVMe SSD × 2 / 10Gbps × 2 / 100TB Traffic

これらの構成はすべて、ハードウェアの性能を最大限に引き出す「フルスロットル構成」、ERPCプラットフォーム内での通信無制限、そしてERPCプラットフォームとの「ゼロ距離通信」を標準で備えています。

なぜSLV MetalがSolana特化サーバーとして絶大な人気を誇るのか?

SLV MetalがSolana向けサーバーとして高い人気を博している理由には、いくつかの独自の強みがあります。

出力最大ブースト可能な「フルスロットル構成」

データセンター業界では、電力消費やネットワーク帯域を節約するために、CPUの省電力機能や帯域制限、オーバーコミット(複数のユーザーでリソースを共有し、見かけ上は十分なリソースがあるように見せること)が行われることがあります。これらは仕様書には明記されないため、同じスペックに見えても実際の処理速度に大きな差が生まれる原因となります。

しかし、ERPCのSLV Metalは、CPUの省電力機能であるC-stateの無効化、CPUガバナーのperformance固定、カーネルパラメータの最適化、ネットワークスタックのチューニングなど、ハードウェアの性能を最大限に引き出す「フルスロットル構成」で提供されます。これにより、Ryzen 9950Xの5.7GHzというターボクロックを常に引き出せる環境が実現し、Solanaアプリケーションやテストネットバリデータの単一スレッド性能を直接的に向上させます。

ERPCと同一プラットフォーム、Solanaと「ゼロ距離接続」

SLV Metalは、ERPCプラットフォームのプライベートネットワークに直接接続された専有ベアメタルサーバーです。Solana RPC(Remote Procedure Call)、Solana Geyser gRPC、Solana Shredstream(Epic Shreds)、ハイパフォーマンスVPS、ERPC Global Storageといったプラットフォーム上のすべてのサービスとの通信が、パブリックインターネットを経由せず、内部経路で完結します。

プラットフォーム内通信は無制限であり、スナップショットダウンロードも内部経路で高速に完了するため、障害復旧、バージョンアップグレード、構成変更のたびに発生する作業時間を大幅に短縮できます。

Solanaに一番近い場所にアプリをデプロイ

Solanaネットワークにおける通信速度を決定づける最も大きな要因は、CPUやメモリの性能よりも「ネットワーク距離」です。どれほど高性能なサーバーを用意しても、Solanaバリデータとの間にパブリックインターネットの多段ホップ(データが目的地に到達するまでに経由するルーターの数)が介在すれば、その性能差はネットワークの遅延に埋もれてしまいます。

ERPCは、Solanaバリデータが密集するプレミアムデータセンター内にインフラを配置しています。そのため、SLV Metal上にデプロイされたアプリケーションは、物理的にSolanaネットワークに最も近い場所から動作します。特にフランクフルトはヨーロッパのバリデータが最も密集するリージョンであり、この地理的優位性がSLV Metalの体感性能に直接反映されます。

Solana特化のデータセンター設計

ERPCのインフラは、汎用的なサーバーホスティングではなく、Solanaに特化して設計されています。ハードウェア選定、ネットワーク経路の最適化、OSレベルのチューニング、IRQ(割り込み要求)アフィニティの調整など、あらゆるレイヤーがSolanaの要件に最適化されています。

汎用サーバー市場では、安定性、収益性、標準化が優先される傾向にあります。そのため、速度を最優先とする構成が自然に提供されることはほとんどありません。Solanaで最速のパフォーマンスを得るためには、ネットワーク距離、経路品質、ハードウェア選定、システムチューニングのすべてを、Solanaの要件に特化して設計する必要があります。SLV Metalは、このような設計思想に基づいて提供されています。

AI Agent Kit「SLV」ネイティブ稼働

SLV Metalは、オープンソースのAI Agent Kit「SLV」がネイティブに動作する環境としても提供されています。SLVは、AIエージェントとの自然言語対話を通じて、SolanaバリデータやRPCの運用、Solanaアプリケーション開発を即座に開始できるツールです。

ERPCの実運用と研究開発から得られた最適化手法やチューニングパラメータは、SLVのスキルとしてAIエージェントに集約されています。SLV Metal上でSLVを動作させることは、ERPCの運用知見をそのまま自分の環境に適用することと等しいと言えるでしょう。

Epic Shreds Maxの人気も完売を牽引

今回のSLV Metal完売の背景には、ERPCが提供する「Epic Shreds Max」プランの人気急上昇も大きく影響しています。Epic Shreds Maxは、最高性能のEpic ShredsをMetal Ryzenサーバー上で配信する最上位構成です。SLV Metal Ryzen 9の在庫がEpic Shreds Maxの基盤としても利用されるため、両者の需要が重なり合う形で完売に至りました。

Epic Shredsの料金プラン

Epic Shredsとは?Solanaの「Shredstream」を高速化

Epic Shredsは、Solanaの「Shredstream」というデータストリームの上位版です。Shredstreamは、Solanaネットワークの最新のブロック進行に関する情報をリアルタイムで配信する仕組みです。このShredsの速度は、配信元のバリデータの性能に直接影響されます。

vote(投票)レイテンシが短く、スキップ率が低いバリデータほど、最新のブロック進行にいち早く追随し、Shredをより速く正確に処理・配信できます。

Epics DAOバリデータの驚異的なパフォーマンス

2026年3月、ERPCのEpic Shredsの配信元であるEpics DAOバリデータは、全Solanaバリデータの中で「Shinobi Performance Pool」の世界総合3位(スコア99.93)に到達しました。これは、スーパーマイノリティ級の大規模バリデータを含む全バリデータの中での実績であり、非常に高い評価と言えます。

この結果を受けて、Epic Shredsの配信品質に対する評価が急速に広がり、特に最高性能構成であるEpic Shreds Maxへの申し込みが集中しました。Shredsの速度は配信元バリデータの性能に直結するという事実を、世界3位という結果が最も分かりやすく裏付けています。

同一環境での計測において、Epic Shredsは従来のSolana Shredstreamに対し、勝率95.82%、P99(99パーセンタイル)で約234msの速度優位を記録しています。さらに、DoubleZeroの専用ファイバーネットワークが全リージョンのインフラに統合されており、配信経路全体にわたってレイテンシ(遅延)とジッタ(揺らぎ)が抑制されています。

仕入れ強化とウェイトリストについて

フランクフルトのRyzen 9構成の仕入れ強化はすでに開始されていますが、最新世代ハードウェアの調達、初期チューニング、Solana特化構成の検証を経て提供されるため、順次のお渡しとなります。

SLV Metalの導入を検討されている方は、Validators DAO公式Discordにてサポートチケットを作成し、ウェイトリストへの参加をお願いします。順番にご案内されます。

5年連続WBSO承認とSolana特化データセンターの展望

ELSOUL LABO B.V.は、オランダ政府の研究開発支援制度「WBSO」において、2022年以降5年連続で承認を受けています。超低遅延を前提としたSolana RPCインフラの研究開発や、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果はERPCプラットフォームのパフォーマンス改善に直接反映されています。

この研究開発の集大成として、ELSOUL LABOはRIPE NCCより付与を受けた自社ASN(AS200261)によるSolana特化データセンターの開設を進めています。このデータセンターは、最新世代のAMD EPYC第5世代、AMD Threadripper PRO第5世代(9975WX等)、NVMe第5世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社ASNによる最適なネットワーク経路設計を実現します。既存のプレミアムデータセンターを超える最高品質のインフラとして、今月のオープンが予定されており、SLV Metalを含むプラットフォーム全体のさらなる高速化の基盤となるでしょう。初期ロットはすでに予約完売していますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順に案内されます。

お問い合わせ先

SLV Metalの再入荷案内やリージョン・構成に関する相談は、Validators DAO公式Discordにてサポートチケットを作成してください。

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