Web3の未来を拓く!JANCTIONとXyra Labsが提携し、アカウントアブストラクションで「ログイン感覚」のウォレット体験を実現

2026年1月3日、ジャスミーラボ株式会社が展開するプロジェクト「JANCTION」は、Web3インフラプロバイダーのXyra Labsと戦略的パートナーシップを締結し、OEM/ホワイトラベル型ウォレット「JANCTION Wallet」の基盤開発を共同で開始したことを発表しました。この提携は、Web3の世界への参入障壁を大幅に低減し、より多くのユーザーがブロックチェーンエコシステムにアクセスしやすくなることを目指しています。

Web3の「使いにくさ」を解消する新たな一歩

Web3技術は、その分散性や透明性から大きな可能性を秘めていますが、一般的なユーザーにとっては「複雑で使いにくい」というイメージがつきまといます。特に、ウォレットのセットアップ、秘密鍵の管理、そして取引ごとに発生する「ガス代」の支払いといった要素は、Web3サービスを利用する上で大きなハードルとなっていました。

JANCTIONとXyra Labsのパートナーシップは、これらの課題を解決するために、「アカウントアブストラクション(AA)」と「ガス代抽象化」という二つの主要な技術を「JANCTION Wallet」に組み込むことを目指します。これにより、ユーザーはまるでWeb2のサービスにログインするような感覚で、Jasmy Chainを中心としたエコシステム機能へスムーズにアクセスできるようになります。

JANCTION x Xyra Labs

アカウントアブストラクション(AA)とは?Web2のような「ログイン体験」へ

従来のWeb3ウォレット(特に外部所有アカウント、EOA)は、秘密鍵という非常に重要な情報をユーザー自身が厳重に管理する必要がありました。この秘密鍵を紛失すると、ウォレット内の資産に二度とアクセスできなくなるというリスクがあり、多くのユーザーにとって心理的な負担となっていました。また、複雑なトランザクションには複数の署名が必要となることもあり、操作が煩雑になりがちです。

ここで登場するのが「アカウントアブストラクション(Account Abstraction、AA)」です。AAは、ウォレットの機能をより柔軟にし、プログラム可能なスマートコントラクトウォレットとして機能させる技術です。これにより、以下のようなWeb2ライクな体験が実現可能になります。

  • 柔軟な認証方法: 秘密鍵の直接管理から解放され、メールアドレスやソーシャルログイン、生体認証(指紋認証や顔認証)など、より馴染みのある方法でウォレットにアクセスできるようになります。これにより、秘密鍵の紛失リスクや管理の負担が大幅に軽減されます。

  • 多要素認証の導入: 複数の認証手段を組み合わせることで、セキュリティを向上させつつ、利便性を損なわないように設計できます。例えば、普段使いはパスワードで、高額な取引の際は生体認証も追加するといった運用が可能です。

  • アカウント復旧の容易化: 従来のウォレットでは困難だったアカウントの復旧が、信頼できる第三者(友人や家族、または特定のサービスプロバイダー)の承認を得ることで可能になる「ソーシャルリカバリー」などの仕組みを導入できます。これにより、万が一の事態でも資産を失うリスクが低減されます。

  • バッチ処理と自動化: 複数のトランザクションをまとめて一度に処理したり、特定の条件に基づいて自動的にトランザクションを実行したりすることが可能になります。これにより、ユーザーはより効率的にWeb3サービスを利用できるようになります。

「JANCTION Wallet」では、このAAを前提としたウォレット基盤設計を進めることで、Web3特有の鍵管理、署名、実行といった複雑な手順をプロダクト側で吸収し、ユーザーが「ログイン感覚」でWeb3の世界に足を踏み入れられることを目指しています。

ガス代抽象化(Paymaster)とは?「意識しない」取引体験へ

Web3における「ガス代」とは、ブロックチェーン上で取引やスマートコントラクトの実行を行う際に発生する手数料のことです。このガス代は、通常、そのブロックチェーンのネイティブトークン(例:イーサリアムならETH、Jasmy ChainならJASMY)で支払う必要があり、以下のような課題がありました。

  • ネイティブトークンの準備: サービスを利用する前に、まずネイティブトークンを購入し、ウォレットに送金しておく必要があります。この一連の作業が、Web3初心者にとっては非常に複雑で、途中で諦めてしまう原因となることが少なくありません。

  • 価格変動: ガス代はネットワークの混雑状況によって大きく変動するため、予期せぬ高額な手数料が発生することがあります。これにより、ユーザーは安心してサービスを利用しにくくなります。

  • 残高管理: ガス代を常に意識し、ウォレットに必要なネイティブトークン残高があるかを確認しながら利用しなければなりません。

「ガス代抽象化」は、これらの課題を解決するための技術であり、特に「Paymaster(ペイマスター)」と呼ばれる仕組みがその中核を担います。Paymasterを利用することで、以下のようなメリットが生まれます。

  • ガス代のアプリ側負担: サービス提供者(アプリ側)がユーザーのガス代を肩代わりしたり、特定の条件を満たしたユーザーのガス代を補助したりすることが可能になります。これにより、ユーザーはネイティブトークンを事前に用意することなく、Web3サービスを使い始めることができます。

  • 他のトークンでの支払い: ネイティブトークン以外の、より馴染みのあるトークン(例:ステーブルコインなど)でガス代を支払うことができるようになります。これにより、ユーザーは特定のネイティブトークンを意識することなく、ウォレット内の好きな資産で取引を実行できるようになります。

  • 初回体験の障壁低減: Web3サービスを初めて利用する際の「ガス代の準備」という最初のハードルがなくなることで、ユーザーはより気軽にサービスを試すことができるようになり、オンボーディング(利用開始までのプロセス)の摩擦が大幅に低減されます。

「JANCTION Wallet」は、このガス代抽象化を活用することで、ユーザーがネイティブトークンの残高を気にすることなく、各種dAppsやコミュニティ施策、パートナー施策といったJANCTIONエコシステムにスムーズに参加できる環境を整備します。

パートナーシップの具体的な内容と技術要件

今回の提携では、JANCTION(ジャスミーラボ株式会社)がプロダクト全体の構想とエコシステム設計を担い、Xyra Labsがウォレット基盤の設計と実装(AA、ガス代抽象化など)を担当します。

実現を目指す主な技術要件は以下の通りです。

  1. ガス代抽象化(Paymaster等)による“はじめやすさ”
    ユーザーがネイティブトークン残高を事前に用意しなくても利用を開始できる体験を目指し、アプリ側でガス代負担を吸収できる設計を採用します。初回体験の離脱要因となりやすい「ガス代の準備」「送金」「残高管理」等の摩擦を軽減します。
  2. AAを前提にした“ログイン感覚”のウォレット体験
    AAの考え方を取り入れ、署名・実行・支払いなどの複雑さをプロダクト側で吸収し、Web2に近い導線で利用開始できる設計を目指します(具体的な認証・復旧フロー等は、プロダクト仕様に準拠)。
  3. 拡張性(外部連携/ホワイトラベル展開)
    OEM/ホワイトラベル型として、パートナー企業・コミュニティが自社ブランドで提供できる前提のため、将来の機能追加や外部連携に耐える基盤設計を進めます。これにより、JANCTIONエコシステムだけでなく、様々な企業やプロジェクトが独自のWeb3ウォレットを容易に展開できるようになります。

この基盤は、オンチェーン実行・精算を支えるインフラとして、安全性と信頼性を重視して設計されます。また、将来的な外部サービス連携やマルチチェーン展開も見据えたモジュラー設計が採用されるため、今後の発展にも期待が持てます。

JANCTION Walletの今後の展開

「JANCTION Wallet」は、まずJANCTIONエコシステム向けのOEMウォレットとして最適化されます。その後、ロゴやカラーなどの切り替えを可能にするホワイトラベル展開を視野に入れ、外部パートナーへの提供も検討されています。これにより、より多くの企業がWeb3ウォレットを自社のサービスに組み込み、ユーザーに提供できるようになるでしょう。

JANCTIONは、エコシステム参加のハードルを継続的に引き下げるため、段階的な機能実装と改善を今後も進めていく方針です。

Xyra Labsとは

Xyra Labsは、Web3アプリの利用障壁を下げることを目標に、開発者向けツールやインフラを提供するWeb3インフラプロバイダーです。DeFi(分散型金融)領域での取引体験を「CEX(中央集権取引所)級のパフォーマンス」に近づけることを掲げ、分散型取引スイートを提供しています。

スワップやパーペチュアル(無期限先物)などの取引機能に加え、複数チェーンに対応したAPIやSDK、開発者向けツールを通じて、DeFiプロトコルの統合やプロダクト実装を支援しています。今回の提携では、JANCTION Walletの基盤領域(AA、ガス代抽象化など)を中心に共同開発を担い、ユーザーがより直感的にWeb3機能へアクセスできる環境づくりを推進します。

Xyra Labs

JANCTIONとは

JANCTION

「JANCTION」は、生成AIを活用する中小企業向けに、正確で追跡可能なデータ入力を提供し、個人情報やプライバシーを保護する独自のブロックチェーンを開発・運営しています。また、将来的な枯渇が懸念される計算資源(GPU)を分散再配置によって新たな価値を提供する分散型GPUクラウド「JANCTION GPU Pool」を展開することで、生成AI製品の品質向上、コスト削減、Web3へのシームレスな展開を支援しています。

さらに、プライバシーを担保し匿名化されたデータを提供可能な分散型データベース「Jasmy Personal Data Locker」や、デバイス管理と生産性を同時に実現する世界初の「ブロックチェーンPC」などを展開するジャスミー株式会社が発行する、日本最大級の暗号資産「JASMY」の最初のインキュベーションプロジェクトでもあります。2024年12月時点での時価総額は4,000億円を超えています。

Web3の普及に向けた強力な一歩

今回のJANCTIONとXyra Labsの戦略的パートナーシップは、Web3技術の社会実装と普及を大きく加速させる可能性を秘めています。アカウントアブストラクションとガス代抽象化という先進技術を導入することで、Web3の「使いにくさ」という最大の課題が解消され、より多くの人々がその恩恵を受けられるようになるでしょう。

Web2の利便性とWeb3の分散性・セキュリティを兼ね備えた「JANCTION Wallet」が、今後のWeb3エコシステムの発展において重要な役割を果たすことが期待されます。これにより、ブロックチェーン技術が特定の専門家だけでなく、誰もが当たり前のように利用できるインフラとなる未来が、一歩近づいたと言えるでしょう。

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