Zoomが「業務完結型プラットフォーム」へ進化!エージェント型AIでビジネスを劇的に効率化する新機能とは?

Enterprise Connect Innovations

Zoomは、従来のビデオ会議ツールという枠を超え、会話から行動へとつながる「業務完結型プラットフォーム」へと大きく進化を遂げました。この進化を支えるのが、エージェント型AIプラットフォームの最新機能です。ミーティングや通話、顧客とのやり取りといったあらゆる「会話」を、具体的な「行動」へと変換し、業務の自動化と効率化を実現します。2026年3月10日に米国で発表されたニュースリリースによると、この新たなイノベーションは、ビジネスの働き方を根本から変える可能性を秘めています。

エージェント型AIとは?:AI初心者でもわかる基礎知識

AI(人工知能)と聞くと、チャットボットのように質問に答えてくれたり、文章を要約してくれたりするアシスタント機能を思い浮かべるかもしれません。しかし、Zoomが今回発表した「エージェント型AI」は、これら一歩先を行く存在です。

エージェント型AIとは、単に情報を処理するだけでなく、ユーザーの意図を理解し、自律的に判断を下し、複数のステップにわたるタスクを他のシステムと連携しながら実行できるAIのことを指します。まるで優秀な秘書のように、指示されたタスクを適切なツールを使って自動的に完了させてくれるのです。

例えば、ミーティングで決定された事項を元に、自動で議事録を作成し、関係者にメールで共有し、さらにプロジェクト管理ツールにタスクを登録するといった一連の作業を、AIが連携して実行します。従来のAIが「情報を提供する」役割だったのに対し、エージェント型AIは「行動を起こす」役割を担います。

Zoomの「System of Action」:会話を行動に変えるプラットフォーム

Zoomは、このエージェント型AIの力を活用し、「System of Action(会話を行動に変え、業務を自動で完結させるプラットフォーム)」という新たなコンセプトを打ち出しています。これは、Zoom Workplace、Zoom Phone、そしてCX(カスタマーエクスペリエンス)製品全体にわたって、AIを活用したワークフローと機能を統合することで、日常の「会話」を具体的な「行動」へと結びつけるものです。

これにより、企業はミーティングや通話、顧客とのやり取りから生じる情報を最大限に活用し、タスクの自動化や複数のシステムを横断するワークフローの実行が可能になります。結果として、ビジネス成果への貢献が期待できます。

エンタープライズAIの課題とZoomの解決策

多くの企業がAIの活用を進める中で、「会話の要約」といったアシスタント機能に留まっているのが現状です。また、異なるシステム間で情報が分断され、手作業による連携が必要になるという課題に直面しています。コラボレーションツールが会話を記録し、基幹システムがデータを保存しても、実際の業務実行プロセスでは依然として手作業が介在し、効率が低下してしまうのです。

Zoomのエージェント型AIプラットフォームは、まさにこのギャップを埋めるために設計されました。ミーティング、通話、チャット、コンタクトセンターでのやり取りに、直接ワークフロー自動化機能を組み込むことで、会話から企業システム全体での自動アクションへとつなげます。これにより、情報の断片化を防ぎ、業務プロセス全体の効率化を促進します。

Zoomのプロダクトおよびエンジニアリング担当プレジデントであるVelchamy Sankarlingam氏は、「エンタープライズ向けAIの次なる段階は、『会話』から『行動』へと移行する能力によって定義されるでしょう。Zoomのエージェント型AIプラットフォームは、システムを横断した行動を調整し、あらゆるミーティング、通話、顧客対応をワークフロー自動化へと変えるよう設計されています」と述べています。

Zoomのエンタープライズ向けエージェント型AI 3.0プラットフォームの主な機能強化

今回の発表では、Zoomのエージェント型AIプラットフォームをさらに強力にする、様々な新機能が導入されました。主な強化点は以下の通りです。

  • ノーコードでオーケストレーション可能なカスタムおよび事前構築済みAIエージェント: プログラミングの知識がなくても、業務に合わせてAIエージェントを簡単に作成・連携できます。

  • 10種類のセキュアなエンタープライズ検索コネクタを含む、新たなAI Companion向けサードパーティ連携機能: SalesforceやSlackなど、多様なビジネスツールとの連携が強化されます。

  • AIを中心に設計された新しい作業環境(Zoom AI Docs、AI Sheets、AI Slides): ミーティングの会話から直接ドキュメントやデータ分析、プレゼンテーション資料を作成できる統合された環境です。

  • Zoom Phone Mobile: モバイルデバイスからビジネス通話をより直感的に行えるようになります。

  • Zoom Virtual Agent AI ReceptionistのSMS対応: 24時間365日対応のバーチャル受付が、SMSでも顧客対応が可能になります。

  • Zoom Contact Center向けAIエキスパートアシスト 3.0: コンタクトセンターのエージェントやスーパーバイザーをリアルタイムで支援し、タスクを自動化します。

  • 自然言語による顧客業務フローの連携・自動化: 自然な言葉で顧客対応のワークフローを設計し、自動化できます。

  • ミーティングにおけるセキュリティの強化: 会議中の合成音声や合成映像を検知し、リアルタイムで警告を発するなど、安全性が向上します。

プレミアムAI「AI Companion」の進化:業務を自律的に実行

Zoom AI Companionは、Zoomプラットフォーム全体にわたるAIアシスタント機能であり、今回のアップデートでその提供範囲が大幅に拡大されました。AI Companion 3.0として、Zoom Workplaceアプリ、Zoom Business Services、Workvivoに順次導入され、会話から業務完了までのプロセスを加速させます。

特に注目すべきは、カスタムAI Companionのアドオン機能です。これにより、組織は自律的に業務を実行するカスタムAIエージェントを構築できるようになります。Salesforce、Slack、ServiceNowといったサードパーティシステムを横断して、業務効率を劇的に向上させることが可能です。

カスタムAI Companionの新機能は以下の通りです。

  • カスタムエージェントとワークフローの構築: 営業、IT、マーケティング向けに事前構築されたエージェントを活用することで、反復的なタスクにかかる時間を削減できます。また、ノーコードで独自のカスタムAIエージェントとワークフローを展開し、特定の業務ニーズに合わせた自動化を実現できます。

  • 追加の企業データとの連携: Salesforce、ServiceNow、Box、Google Drive、OneDriveなど、主要なサードパーティプラットフォームとの連携に対応する、安全性の高い新しい10種類のコネクタを提供します。これにより、企業内の様々な場所に散らばる情報をAIが活用し、より正確でパーソナライズされた業務実行が可能になります。

  • パーソナライゼーションと記憶機能: ユーザーの役割、好み、重点領域といったコンテキスト(文脈)を学習し、それに基づいてカスタマイズされたインサイト(洞察)や提案を提供します。AIが個々のユーザーに合わせて最適化されることで、より質の高いサポートが期待できます。

さらに、新しい作業環境として、Zoom AI Docs、AI Sheets、AI Slidesが導入されます。これらは、ミーティングでの会話を構造化された文書、データ分析、プレゼンテーションコンテンツへと簡単に変換できるツールです。ツールを切り替えることなくリアルタイムで共同作業ができるため、チームの生産性が向上します。

開発者向けには、AI APIの新しいスイートである「Zoom AI Services」も発表されました。これにより、開発者は文字起こし、翻訳、要約、深層推論、画像処理といったZoom製品を支える先進技術を、自身のアプリケーションやサービスに組み込むことが可能になります。

Zoom Workplaceで業務をシンプルに統合

次世代のオールインワンワークプラットフォームであるZoom Workplaceも、今回のアップデートでさらに強化されました。

  • UXの簡素化: デスクトップ、モバイル、ウェブで統一された見やすいインターフェースを提供します。AI Companionの専用タブが追加され、AIとの対話に特化した中央集約型のワークスペースが利用できるようになります。

  • Zoomie group assistant: Zoom Rooms、ミーティング、チャットを横断して機能する新たなチームファシリテーターです。チームの連携を促し、重要な目標に集中できるよう支援します。

  • AIファーストチャット: チャット内で、カスタムエージェントやトピック別サマリーに加え、「おすすめ」機能を提供します。これにより、チャットを通じた情報共有や意思決定がよりスムーズになります。

  • ライブ音声翻訳機能: Zoom Meetings向けのリアルタイム音声翻訳により、言語の壁を解消します。サービス開始時は日本語を含む5言語に対応予定で、グローバルなコミュニケーションがより円滑になります。

  • ディープフェイクリスク検知: ミーティング中に合成音声や合成映像をインテリジェントに検知し、リアルタイムで警告を発します。これにより、セキュリティと信頼性が向上し、安心して会議に集中できます。

Zoom Phoneで「会話」から「アクション」へ

ビジネスにおける通話も、AIの力で「会話」から「アクション」へと進化します。Zoom Phoneの新機能は以下の通りです。

  • Agentic workflows(エージェント型ワークフロー): 通話中に得られた情報に基づいて、メールのドラフト作成や要約の送信といったタスクを自動的に実行します。例えば、顧客との通話後、自動でフォローアップメールの下書きを作成し、CRMシステムに記録するなどが可能になります。

  • Zoom Virtual Agent AI Receptionist(旧称:AIコンシェルジュ)のSMS対応: 24時間365日対応のバーチャル受付が、新たにSMSでも顧客対応を行えるようになります。顧客は使い慣れたSMSで質問や問い合わせができるため、利便性が向上します。

  • Zoom Phone Mobile: ネイティブダイヤラーからビジネス通話を発信できるようになり、場所を問わず直感的なモバイル体験を提供します。個人の電話とビジネス通話を明確に分けつつ、使いやすさを追求しています。

  • カスタマーエンゲージメントパック(旧称:パワーパック): 拡張された分析機能とAIによるインサイトにより、顧客対応の最適化を支援します。通話データの分析から顧客のニーズや傾向を把握し、サービス品質の向上に役立てられます。

Zoom CXとRevenue Workflowsで実現するAI活用のコンタクトセンターと営業自動化

顧客体験(CX)の向上と収益拡大も、エージェント型AIによって大きく進化します。Zoom CXとZoom Revenue Acceleratorは、コンタクトセンターおよび収益ワークフロー向けに、拡張されたエージェント型自動化を導入します。

  • AIエキスパートアシスト 3.0: コンタクトセンター向けのリアルタイムかつ自律型のAIレイヤーです。エージェントやスーパーバイザーを支援し、タスクの自動化やワークフローのオーケストレーション(調整)を行います。これにより、オペレーターはより複雑な問題解決に集中でき、顧客満足度向上につながります。

  • CX Insights: 自然言語で質問するだけで、対話記録やCX指標などを横断的に分析し、論理的なインサイトを獲得できます。例えば、「最近、製品Aに関する問い合わせが増えているのはなぜか?」といった質問に、AIがデータに基づいて回答を提供します。

  • Customer Workflow Orchestration: 自然言語でワークフローを作成し、システムやチャネルを横断したカスタマージャーニーの設計と自動化を実現します。顧客が問い合わせてから問題が解決するまでの一連のプロセスを、AIが最適に連携・管理します。

  • Zoom Virtual Agent向けAdvanced Quality Management: オペレーターとバーチャルエージェントの両方を対象に、対話内容やパフォーマンスの傾向などを可視化します。これにより、顧客対応の品質を継続的に改善するための具体的なデータが得られます。

  • Zoom Revenue Acceleratorの機能強化: 新機能のAI Sales Assistは、通話中に推奨アクションを提示し、営業会話におけるリアルタイムコーチングを実現します。また、Ask ZRAは収益責任者向けに会話型インテリジェンスを提供し、自然言語で通話や取引内容を分析できるようにします。これにより、営業担当者はより効果的なアプローチが可能になり、収益向上に貢献します。

まとめ:Zoomが目指すビジネスの未来

Zoomの今回の発表は、単なるコミュニケーションツールのアップデートではなく、AIを活用した「業務完結型プラットフォーム」への大きな転換を示しています。エージェント型AIの導入により、企業はこれまで手作業で行っていた多くの業務を自動化し、異なるシステム間の連携をスムーズにすることで、劇的な効率化と生産性向上を実現できるでしょう。

ミーティングでの決定事項が自動でタスク化され、顧客からの問い合わせがAIによって迅速に解決され、営業担当者がリアルタイムで最適な提案を受けられる。このような未来は、もはや夢物語ではありません。Zoomの提供するエージェント型AIプラットフォームは、あらゆる「会話」を具体的な「行動」へと変え、ビジネスの働き方を根本から変革する可能性を秘めています。

詳細については、Zoomニュースルーム(英語)をご覧ください。

Zoomは、現代の働き方における「System of Action」として、起業家からグローバル企業まで幅広いお客様に選ばれており、今後もAI技術を通じてビジネス成果の創出を支援していくことでしょう。より詳しい情報はzoom.comで確認できます。

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