AIが営業を変える!SYSLEAの『Frictio』が実現する「入力ゼロ」の働き方と未来
株式会社SYSLEAは、AIネイティブCRM『Frictio(フリクシオ)』の正式提供を開始しました。この革新的なシステムは、営業活動における顧客との対話からAIが自動で情報を取得・整理し、さらにCRMの更新や顧客へのフォローアップといった業務までを自律的に実行します。これにより、営業担当者がデータ入力に費やしていた時間を大幅に削減し、顧客との対話や価値創造といった本来の業務に集中できる「入力前提」ではない新しい働き方を目指します。
また、この事業展開をさらに加速させるため、ジャフコグループをリード投資家とする第三者割当増資と、日本政策金融公庫からのベンチャーデッドにより、シードラウンドで総額6.1億円の資金調達を実施したことも発表されました。

『Frictio』とは?AIネイティブCRMが変える営業の未来
『Frictio』は、「AIネイティブCRM」という新しい概念を体現するサービスです。AIネイティブとは、最初からAIの能力を最大限に活用することを前提に設計されたシステムを指します。従来のCRM(顧客関係管理)システムが、顧客情報や商談の進捗を「記録する」ことに主眼を置いていたのに対し、『Frictio』はAIが自律的に「行動する」ことで、営業プロセス全体をサポートします。
具体的には、顧客との会話の中から、その背後にある「コンテキスト(文脈)」をAIが自動で読み取り、構造化されたデータとしてシステムに蓄積します。顧客が本当に求めていること、抱えている課題の背景、競合他社への言及、意思決定の温度感など、これまでのCRMでは記録しきれなかった生きた情報が、組織の貴重な資産となるのです。
さらに、蓄積されたコンテキストデータをもとに、AIエージェントがCRMの更新、次のアクションの提案、フォローアップメールの作成といった業務を自動で実行します。これにより、CRMは単なる「記録のシステム(System of Record)」から、AIが自ら営業活動を支援する「行動のシステム(System of Action)」へと進化します。
なぜ今、AIネイティブCRMが必要なのか?営業現場の課題
現代のビジネス環境では、「SaaSの死」という言葉が囁かれるほど、人が画面を操作してデータを記録するだけのソフトウェアの価値が問い直されています。AIエージェントが自律的に業務を遂行する時代において、システムは単なる記録装置ではなく、データから知識を生み出し、意思決定を支援する存在へと変わることが求められています。
しかし、多くの営業現場では、この変化に逆行する現実があります。ある調査によれば、営業担当者が顧客と直接向き合う時間は全体のわずか30%に過ぎず、残りの70%はデータ入力や資料作成といった事務作業に費やされていると報告されています。これは、営業担当者の貴重な時間が、本来の顧客価値創造ではない業務に奪われていることを示しています。
また、従来のCRMに残されるのは、商談のステータスや金額といった「結果」の情報が中心でした。顧客の生の声、課題の背景、競合情報など、AI時代に最も価値を持つ「コンテキストデータ」の大部分は、個人の記憶や経験といった「暗黙知」として散逸し、システムに記録されないままの状態が実態です。
別の調査では、企業内のデータの約90%が非構造化データとしてシステムに記録されず、記録されたデータの大半も不正確・不完全であると指摘されています。結果として、AIが活用できるレベルで構造化・蓄積されている営業データはわずか1%程度に留まっていると言われています。このような「コンテキストの消失」こそが、AI時代におけるCRMの最も深刻な課題です。
『Frictio』は、こうした「入力前提」の働き方を根本から変革することを目指しています。顧客と会話するだけで、AIが内容を理解・整理し、必要なタスクの実行までを自律的に担うことで、労働力人口の減少が進む日本において、一人ひとりの生産性向上に大きく貢献することが期待されます。
『Frictio』の具体的な機能:3つのコア機能と連携・拡張
『Frictio』は、顧客とのコミュニケーションから重要なデータを自動で取得し、構造化されたデータとして整理、そしてAIエージェントが自律的に実行するまでの一連のワークフローをシームレスに実現します。これにより、現場の入力負荷をゼロにするだけでなく、マネジメント層が必要とする客観的なデータを常に最新の状態で提供します。

主な機能は、データの流れに沿った3つのコア機能と、既存業務フローへの接続を担う連携・拡張機能で構成されています。
Capture ── 顧客接点を漏れなく自動取得
- マルチチャネル自動取得
カレンダーと連携することで、オンライン会議(Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど)を自動で検出し、録音と文字起こしを行います。対面会議の場合でも、モバイルアプリを利用したオフライン録音に対応しています。さらに、電話やメールのデータも自動で取得し、あらゆる顧客接点の情報を漏れなくキャプチャします。音声認識精度は95%以上と高く、ミーティング終了直後にはAIが高品質な要約と、次に取るべきアクションアイテムを自動で生成します。
Contextualize ── 取得データを構造化し、文脈として蓄積
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Frictio Contextual Index(AIデータ基盤)
Capture機能で取得されたマルチチャネルのデータを、「時系列」「文脈」「データソース(チャネル)」という3つの軸で構造化するAIデータ基盤です。これにより、同一の商談に関する会議、メール、チャットなどの情報を自動で紐付け・統合し、単一のチャネルだけでは見えなかった商談全体の状況を明確に把握できるようになります。 -
コンタクト/カンパニー/ディール管理
取得した会話データは、個人(コンタクト)、企業(カンパニー)、商談(ディール)の単位で自動的に紐付けられ、構造化されます。これにより、担当者の記憶に頼ることなく、顧客との関係性の全体像がCRM上に常に最新の状態で蓄積されます。 -
プレイブック
商談プロセスに合わせた情報抽出テンプレートを搭載しています。顧客の課題、予算、競合他社の情報、決裁構造など、営業活動において重要となるコンテキスト(文脈)を会話の中からAIが自動で抽出し、分類します。これにより、組織全体のナレッジとして活用することが可能になります。
Agent ── 蓄積された文脈をもとにAIが自律的に業務遂行
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AIリサーチエージェント
蓄積されたコンテキストデータと外部情報を組み合わせることで、AIが商談の準備や顧客分析を自律的に実行します。営業担当者は、これまで調査や情報収集に費やしていた時間を大幅に削減し、顧客との対話そのものに集中できるようになります。 -
自動CRM更新
ミーティング終了後、AIが会話のコンテキストに基づいてSalesforceやHubSpotといった既存CRMの活動記録、ディールステージ(商談の段階)、コンタクト情報を自動で更新します。担当者は、AIが作成した内容を確認し承認するだけで、CRMを常に最新の状態に保つことができます。 -
ディールインサイト
蓄積されたコンテキストから、AIが商談のリスク、進捗状況、次に取るべきアクションを自動で分析します。競合他社への言及が増加した、意思決定者の関与度が低下した、顧客との接触頻度が変化したなど、人間が見落としがちな商談のシグナルを検知し、アラートとして通知することで、手遅れになる前に対応を促します。 -
フォローアップ提案
過去の会話コンテキストを踏まえ、AIが最適なフォローアップの内容とタイミングを提案します。商談後のお礼メール、未回答事項のリマインド、失注した顧客への再アプローチなど、文脈に基づいた具体的なアクションを自動で起案し、営業担当者の負担を軽減します。
連携・拡張 ── 既存の業務フローにシームレスに接続
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CRM連携(Salesforce / HubSpot)
SalesforceやHubSpotといった主要なCRMシステムにネイティブ対応しています。ミーティング直後にリード検索や活動記録の更新まで自動で完了し、CRMのデータ品質と鮮度を飛躍的に向上させます。 -
ビジネスチャット連携(Slack / Teams)
Slackをはじめとするビジネスチャットツールと連携し、任意のチャンネルにミーティング結果を自動で通知します。これにより、チーム内の情報共有がリアルタイムに実現し、迅速な連携が可能になります。 -
外部連携基盤(MCP / API / Webhook)
MCP(Model Context Protocol)、REST API、Webhookに対応しており、自社の業務システムやAIツールとの柔軟な連携を可能にします。『Frictio』を顧客データ基盤の中核として拡張し、様々なシステムと連携させることで、より高度な自動化や分析を実現できるでしょう。
(※上記機能の一部は現在開発中であり、提供時期や内容は変更となる場合があります。)
先行導入企業の成功事例
『Frictio』は、正式リリースに先駆けて約170社の企業で導入されており、すでに具体的な成果を上げています。
株式会社ユーザベース様
株式会社ユーザベースでは、複数のプロダクトで分断されていた商談データが『Frictio』によって集約され、全社の一次情報が構造化される基盤が整いました。『Frictio』のデータをAIと連携させた独自の「商談準備・フィードバック自動化」の仕組みにより、現場の工数削減と同時に、客観的なデータに基づく精度の高い課題設定を実現しています。単なる議事録ツールとしてではなく、事業の意思決定の質とスピードを上げるインフラとして機能しており、イネーブルメントチーム3名で300名の営業組織を支える基盤となっています。
DIGGLE株式会社様
DIGGLE株式会社では、以前使用していた文字起こしツールでは要約機能がなく、CRMへの入力や手直しに多大な工数がかかっていました。『Frictio』導入後は、精度の高いサマリーが商談後すぐに生成されるため、CRM登録を含む一連の作業工数が感覚値で1/5に削減されたとのことです。網羅的でバランスのよいサマリーにより、共有ミーティングが不要になるほど社内共有の質が向上し、蓄積データを活用したCS担当者の育成・スキル向上にも繋がっています。
今後の展望:目指す「No Entry, Review Only」の世界
『Frictio』は、複数のツールが継ぎ接ぎされた従来のエコシステムから、AIエージェントが自律的に業務を遂行する「AIネイティブなエコシステム」への転換を目指しています。
現在のCRMは「誰と、いつ、いくらの商談をしたか」という結果の記録(System of Record)に留まっています。『Frictio』が提供するのは、顧客との関係性や会話の背景を蓄積する「コンテキストレイヤー」です。このデータ基盤が整うことで、人が入力・操作する必要はほとんどなくなり、AIが業務を起案し、人がレビューするだけで業務が完結する「No Entry, Review Only」(入力不要、レビューのみ)の世界が実現するでしょう。
この実現に向け、SYSLEAは以下の取り組みに注力していくとのことです。
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AI基盤のさらなる強化:会議、電話、メール、チャットなどマルチチャネルのデータキャプチャ精度を継続的に向上させ、営業組織における顧客理解の深度を飛躍的に高めます。
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エージェント機能の拡充:データの自動取得・構造化にとどまらず、フォローアップ、レポーティングなど、営業プロセス全体をAIエージェントが自律的に支援する世界を目指します。
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導入企業の拡大:SaaS・IT企業を中心に展開を加速し、営業・カスタマーサクセス組織の生産性向上に貢献してまいります。
SYSLEAは、『Frictio』を通じて、顧客に向き合うすべての業務において、従来の10人分の成果を1~2人で創出するような飛躍的な生産性向上を目指しています。「入力」という作業だけでなく、従来のシステム運用業務からも人を解放し、誰もが本来の顧客価値創造に集中できるような全く新しいビジネス環境を実現していくことでしょう。
資金調達の詳細と投資家の期待
今回の資金調達は、第三者割当増資(4.1億円)と融資(2億円)を合わせて総額6.1億円に上ります。株主にはジャフコグループ(JAFCO)とエンジェル投資家が名を連ね、融資は日本政策金融公庫から受けています。
投資家からのコメント

ジャフコグループ株式会社 パートナーの藤井 淳史氏は、「組織を成長させる上で、現場の生のデータを把握してPDCAを回すことは極めて重要です。しかし現実には、そのための活動記録に貴重な営業リソースが奪われるという本末転倒な現象が起きています。『Frictio』は、データの入力や管理から現場を解放し、データの活用や本来の営業行動に集中できる環境を実現します。本サービスが、組織の営業力を飛躍的に高める不可欠なインフラになると期待し、今回の投資を決定いたしました。」とコメントしています。
SYSLEA代表コメント

株式会社SYSLEA 代表取締役CEOの大橋 勇輔氏は、「『CRMに入力しない』ことは、決して現場の怠慢ではありません。人がシステムに記録をするために時間を溶かし、本来の顧客との対話が失われている構造そのものが、今まさに歴史的な転換点を迎えています。世界は、AIが自律的に業務をこなす時代へと不可逆なシフトを始めています。私たちはこの大きな波の中で、AIネイティブにソフトウェアを再設計し、人が人らしく働くための新しいビジネス環境を本気で創りにいきます。『Frictio』の正式リリースとこの度の資金調達は、人をツールの裏方業務から解放するための第一歩と考えています。」と語っています。また、共に新しい歴史を創るメンバーとの出会いを楽しみにしているとのことです。
採用情報はこちらから確認できます。
https://herp.careers/v1/syslea
安心のセキュリティ体制と無料トライアルのご案内
SYSLEAでは、顧客の重要なデータを安心して預けられるよう、セキュリティ体制の信頼性向上に積極的に取り組んでいます。
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SOC 2 Type 1 報告書の受領:2026年2月に、米国公認会計士協会(AICPA)が定める内部統制の保証報告枠組み「SOC 2 Type 1(対象:Frictio)」の審査を完了しています。NDA(秘密保持契約)を締結した顧客には、このレポートの提供が可能です。
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ISMS(ISO/IEC 27001:2022)認証の取得:2025年1月には、情報セキュリティの国際規格を取得しており、開発から運用に至るまで、情報資産の適切な管理と継続的な改善に努めています。
現在、『Frictio』の無料トライアルが案内されています。関心のある方は、以下のデモ予約フォームから問い合わせが可能です。
https://frictio.ai/contact
会社概要
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本社所在地:東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア4F SHIP
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代表者:代表取締役CEO 大橋 勇輔
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設立:2023年6月
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資本金:1億円
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事業内容:AIネイティブCRM『Frictio』の開発・提供
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会社HP:https://syslea.io/
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Frictio製品説明ページ:https://frictio.ai/

